2021年2月27日(土)〜3月7日(日)@オンライン開催
※新型コロナウイルス感染症の影響により、オンラインでの開催となりました。
●自由部門
●3分以内のショートショート部門
●全天周映像部門
●つくば部門
KA.TA.MI.の脚本・監督を務めさせて頂きましたタイム涼介と申します。
この度はKA.TA.MI.を栄えあるグランプリに選んでいただきありがとうございます。
新型コロナで様々なイベントが中止される中でオンラインという新しい形を利用して映画祭の開催をしていただきとても感謝しております。
KA.TA.MI.におきましてもコロナ禍での作品制作にはいろいろな葛藤があり、自分一人であれば安全のため中止や脚本の変更を選択していたと思います。
そんな中、主演の早瀬さなさんのこの作品にかける思いを聞き考えを改めました。
たとえコロナ禍であっても若い俳優にとっては取り戻せない貴重な時代であり、今、目の前にある唯一のチャンスなのだと気づき、むしろ平常時以上の力で挑もうと決めました。
それを実現させてくれたスタッフにも感謝いたします。審査員長の中村義洋監督のコメントをお聞きして感激いたしました。私の心の葛藤を全部解説していただいてるようで鳥肌が立ちました。ありがとうございます!
今後も「自分が観たい映画を撮る」ということを肝に銘じていきたいと思います。
若い世代の悩みを斬新な表現で映像化しており、笑いつつも非常に胸に刺さりました。
監督は漫画家さんとのことなので賞品の液晶ペンタブレットを漫画や絵コンテ制作にもご活用いただければ幸いです。
これからも素敵で斬新な作品を楽しみにしております!
これからも素敵で斬新な作品を楽しみにしております!
ビルの屋上での、ひとときの心の交流を描いた作品『リコリス』に心を動かされました。
多感な悩める女子学生と、苦難をすでに幾度と乗り越えてきたであろう女性、偶然出会った二人の心情の機微を、短い時間、少ない言葉のやり取りの中で丁寧に切り取っていると感じました。また出演者の演技も自然で作品の印象を高めていると思います。
ショート部門にも本当に多様な作品が集まっており、制作者のみなさんの熱量を感じました。3分以内という制約の中でも、あるいは制約の中だからこその自由で豊かな表現が可能であることをあらためて感じました。
2020年度(第8回)から「全天周映像部門」が新たな部門として加わりました。
全天周映像は、人間の視野のほとんどを映像が占めることによって、映像のつくりだす世界に取り込まれたような感覚を味わうことができます。撮影・制作をするにあたっては、画角が全天周ということや演出など通常の作品づくりとは違うことを意識しなければならない部分もあったと思います。今後も、全天周映像の特徴を活かした斬新なアイディアの映像制作に尽力されることを期待しています。
『マリー』
人間関係の内にある、社会的な側面と個人的な側面の複雑なズレに見ごたえを感じました。
(1)登場人物の掛け合い構成の見やすさ
(2)アニメーションという手法のドライに見える印象が、本作のテーマと相乗効果を生んでいる
この2点が上手く機能していると感じました。
ロトスコープ技法のような芝居と、自然に見えるが実はアニメのためのセリフの言い回しも、作品の雰囲気と無理なく一致していると感じられました。
『メルバス』
芝居・ストーリーの中でどの絵が勘所か?というポイントをとてもよく理解して作画されていると感じました。マンガ的な視点が利いているのかなと思いました。
マンガもアニメも見慣れている人たちにとっては、3分に中身が詰まって一粒でオトクな作品でしたが、一方、本作をフラットに映像作品として見た人たちの一部は展開が早すぎると思われるでしょう。
映像作品がどのような意味において時間を伴った表現方法なのか、このコメントが、次の作品作りの前に考えるきっかけとなってくれると嬉しいです。
手が早そうなので、どんどん作品を作って色々な人に見てもらえると良いですね。次回作も頑張ってください!
<今後応募される方への激励>
アニメーションを個人で作るのは大変ですが、一人でも出来るし場所の制約も比較的少ないです。作ったことが予想外に自分の励みになったり、誰か何気なく見た人の励みになったりするのが良い所だと思います。
作品を作ったら周りの人に見てもらいつつ、応募もして頂けると僕たちも楽しめるので嬉しいです。
つくば観光大使の森本優貴子です。
この度は、審査員として参加させて頂きありがとうございました。様々な視点のお話を聞けて、貴重で楽しい時間でした。改めて作品を見返してみようと思います。
つくば部門「今日のお散歩」は"旧筑波山郵便局の秋の公開日"がテーマで、リラックスした気持ちになれる温かみのある作品でした。旧筑波山郵便局の一般公開は、年数回しかない貴重な機会です。作品をきっかけに、行ってみたいと思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
つくばは、自然、科学、食、街並み等、多くの魅力がある市ですので、次回は、どのようにつくばの魅力が撮られるのか「つくば部門」の作品を楽しみにしています!
つくばショートムービーコンペティション2021 にノミネートされた各作品についてご紹介します。